蓄電池に関する基礎知識

蓄電池の基礎知識

蓄電池は日常の様々な所で使われています。

蓄電池とは充電式電池や二次電池と呼ばれる充電を行うことにより、内部に電気を蓄えて電池として繰り返し使用することのできる電池のことです。
学術用語としては2次電池と呼ばれますが、一般的には蓄電池やバッテリーと呼ばれます。(車両用の鉛蓄電池をバッテリーと呼んできたことより)現在は車などで用いられる鉛蓄電池と共に、携帯電話やパソコン、電気自動車などで利用されるリチウムイオン蓄電池がよく知られています。

蓄電&充電の仕組み

蓄電&充電の仕組み

蓄電池が充電や放電をするためには、電極である金属が酸化還元するイオン化傾向を利用し、イオン化した電子が電解質を通り電極を移動することにより電力が発生します。鉛蓄電池は電極に鉛を、電解質に希硫酸を利用しており、リチウムイオン蓄電池は正極にリチウム金属酸化物を負極にグラファイトなどの炭素材を、電解質に非水溶液系電解質が用いられています。

蓄電量を計測しよう!

残量を計測し把握することは、とても重要

蓄電池を使う上で残量を計測し把握しておくことは非常に重要です。通常使われる車のバッテリーも出先でトラブルに遭うと立ち往生してしまい、予定してたスケジュールが無駄になってしまった経験はありませんか?最近普及してきているハイブリッドカーや電気自動車は、高価で大容量のリチウムイオン蓄電池を積載しており、車に積載された制御装置により、充電や放電、残容量などが細かく制御されております。
これはリチウムイオン蓄電池がまだ高価で有ることと共に使い方により、寿命や蓄電池容量に大きく影響がでるからです。

バッテリーの寿命はどのくらい?

リチウムイオン蓄電池は2000回〜3000回充電可能

鉛蓄電池ですと、約1000回の充放電(1日1回なら約3年)といわれており、リチウムイオン蓄電池ですと約2,000回から3,000回と言われております。最近は新たに”次世代リチウムイオン蓄電池”と呼ばれる改良された製品も市場にでており6,000回の充放電が可能になったものもあります。リチウムイオン蓄電池は小型だと携帯電話やパソコンなどに用いられておりますが、以前までの鉛蓄電池やニッカド蓄電池の使い方と異なり、満充電状態での高温環境や過放電(全くの空の状態)は極端に寿命を損ねてしまうので、携帯電話を満充電で夏の車内に放置したりするとバッテリーが駄目になってしまうので注意が必要です。

もし、バッテリーに異常があったら

膨張・発熱・発煙をチェック

正しい使用法を守ることが大前提ですが、充電器や蓄電池そのものの製造不良などにより、発熱や蓄電池部の膨らみ、発煙などが有った場合は直ちに充電を止め、万が一の発火に備えることが必要です。リチウムイオン蓄電池は特にその性質上、内部に高エネルギーを貯めることが出来ると共に、電解質が発火しやすい材料が使われていることが多いので特に留意が必要です。また、リチウムイオン蓄電池は衝撃にも気をつけて下さい。内部が数マイクロメートルの絶縁材で仕切られており、この絶縁材が衝撃により破れると内部短絡と呼ばれる危険な状態となりますので、携帯電話やパソコンなど落としたり衝撃が加わったときには、異常な発熱や膨らみなどがおきていないか留意が必要です。

バッテリーの安全を守る、充放電検査装置

バッテリーの安全を守る

私たちソフトエナジーコントロールズは、鉛蓄電池から次世代リチウムイオン蓄電池までさまざまな蓄電池の充電と放電に 携わって参りました。より安全で高性能な、未来のエネルギーを創る為に、より正確に、もっとスピーディーに蓄電池の 電気を測り制御することのできる充放電検査装置を開発し、蓄電池メーカー様と共に未来に貢献して参ります。